・プロフィール
■鹿児島県出水市生まれ。東京在住。東京銀座を中心に札幌、福岡、鹿児島等国内各地で個展。
2024年個展開催35周年。グループ展は国内の他、フランス、スペイン、韓国、カナダ、中国、台湾等多数。Loxembourg Art Prize 2021、2022、2023、2024芸術功績認定。Mellow Art Award2020入賞。
2022年から、女性をモチーフにした具象作品 『Jane　Doe（ジェーン・ドォ）』 シリーズを抽象作品と並行して発表。
2023年、『ONE ART TAIPEI2023』 に出展。
2024年9〜10月、スペイン・フラクタリクスギャラリーよりタイムズ・スクエアの大スクリーンにて作品が紹介される。
同年10月、パリ・マドレーヌ寺院王宮の間『光の瞑想2024展』（ARTEC協会主催）にて高評を受ける。
2025年11月、『Art Collaboration Kyoto 2025』 にARTde Project より出品。
■パブリック・コレクション：北海道札幌「浄国寺」、長野県軽井沢「いこいヴィラ」、東京都平河町「株式会社POLI POLI」、東京青山「シブサワアンドカンパニー株式会社／コモンズ投信株式会社」、東京都本郷「興安寺」、「オト・リバーサイドテラス」（立体）、鹿児島県南九州市「佐多宗二商店」 他。
■劇中作品協力：『行きずりの街』（2010年坂本順治監督）、『嫌な女』（2016年黒木瞳監督）、 『上海女子図鑑』（2016年中国WEBドラマ）、 『BiSH IS OVER！』（2022年 BiSHによるドキュメンタリー）
■その他：CD付絵本『ミロと森のピアノ』、エッセイ『スープカレーとソフトクリーム』、『松田靜心抽象作品集』、
『松田靜心作品の今2023』刊行。装幀・挿絵・グラフィックデザイン、アートディレクション等多数。
■公式サイトaquarius-tg.com ■Instagram＠shizumune_matsuda　 ■FB gakushizu ■X gakuseezoo

・ステートメント
日本有数の活火山である桜島の火山灰を使用した、独自の抽象画を主に制作を続けています。
地球の膨大なエネルギーとパワーを秘めた火山灰は、独特なマチエールと発色性をもって、制作は火山灰を混ぜた黒一色で塗りつくすことから始めます。作品はこの漆黒のベースの上で成立することになります。黒はすべての色を吸収する、つまりすべて色彩を内包しています。森羅万象そのすべてに意味があるように、一本の線、フォルム、色、ひとつの点、一筆、すべてに意味がある。人が闇（黒）から生まれて闇に還るなら、その闇と闇の間にあるものが生。明るく豊かな色彩、溢れる光。芸術は人の生そのものであり、生きる証、そしてその起源なのです。 生きることは辛くて厳しいかもしれない、それでも生きることの尊さや喜びを感じる時があるからこそ、まっとうし謳歌する。そのことそのものが本来の芸術の姿なのだと思うのです。だからこそ、作品の中では自由奔放でいたい。解体と創造を繰り返しながら次に歩みだす。その道程と自身（人間）と世界（社会）との関係、それらとアートとの関係性と普遍性を探求し解明し、コミュニケートするためのツールでもあるのです。 とは言え、自由に観て楽しんで、イマジネーションを膨らませていただければいい。そして、様々な発見と気づきがあれば、それを明日からのご自身に生かしていただければいいと思うのです。

■全ての作品制作での共通点

1. 先ず、表裏共ベース全面を桜島の火山灰（シラス）を混ぜた、黒い絵具で塗り重ねることから始めます。
2. その後は、作品ごとのベースの色を塗った後、基本的には余り画面に触れずにドロッピングやポーリング等の手法を使っています。
3. 作品には上下左右がありません。恰も宇宙空間にいる様に。上下は展示の時にその都度決めています。
4. 制作中は無心、概念や思考、思いから心を解き放つ様に描いています。
5. 自身の制作空間のために必ず音楽（多くはクラシックかジャズ）を使用します。
6. 2点以上をひと組として描き始め、途中からそれぞれ1点ずつを独立させて完成させます。
7. タイトルは制作後に、音楽や文学（主に詩）、映画など様々なものから受けたインスピレーションからつけて、必要以上に意味を持たせないようにしています。