『おとこ の 和菓子』~みちくさ〝あん〟ぎゃ #1(序)
写真は昨年初夏、餡好き同士と知り盛り上がった〝あん友〟からのレシピに導かれ試作した「あんこ(餡子)」の完成品?だ。材料は小豆200g、砂糖180g、水1200cc、のみ。
大き目の蓋つき鍋とへらを相棒に、、小豆の水洗いから始まり、中火でコトコト、約2時間、火加減、水加減に、追い水、追い砂糖、そして小豆の芯や皮の硬さを指で測り、へら練りの技を覚え、仕上げの粘りと艶出しに一苦労するなど、かなりの悪戦苦闘の末出来上がった「第一号」試作品だ。それは実際、得がたく、ちょっと心躍る、愉快でゆたかな時間だった。



いつの頃からだろう?
こんなに和菓子が好きになったのは、、、、時々自問する。いつからこんなに「餡(あんこ)」が大好きになったのは? 時に独りツッコミで、ふっと笑う時も。あったりもする。
そうそう、
あれは「還暦」を過ぎた頃だったと記憶する。
老舗和菓子店の小箱ヨーカン。干支の絵柄が印象深く、どの動物も優しい線と色彩で描かれていて目で、舌で味わい、やがて年末年始の手土産に、お届け物にと遣い始めたのがあん好き、和菓子好きの始まりだったように思う。何となく自覚し始めたそれが最初だったように。
そうそう、、
脱サラ後のオフィスの地、東銀座や赤坂の記憶。老舗和菓子屋の店先で、折々の季節の意匠が彩る〝練り切り〟に惹かれ、毎月初、求め、味わい始めた「古希」の下り坂からの愉悦。
でも、、どうも起源は幼少時、北の国の片隅で、祖母が作ってくれた〝おはぎ〟の記憶か。
目にも舌にも心の奥の奥までもあざやかな餡子の記憶。そうそう〝ずんだ〟の色味までも。
そう、目で、舌で、心の奥で味わう、〝懐かしい〟〝おいしい〟ちょっと贅沢な?和菓子旅。
きな粉やごまやみたらしに、抹茶に黒糖に和三盆、そうそう山椒も胡椒も珈琲味までもある。
~豊かで、奥も深い〝和菓子〟処を訪ねる。時にはそんな〝みちくさ〟も愉しいのでは?
〝あなたの記憶に残る(思い出の)和菓子は何ですか?〟
庵 日和(いより びより)
編集者 裏まち裏通り旅人(りょにん)
北国の小さな城下町生まれ。
ラジオ・テレビ、WEBサイト等で
企画・制作・広報PRを手掛ける。
歩く・見る・浸かる・食べるを趣味
に、小さな物語を採集、編集。