明日の自分へ贈る、小さな「おまじない」。アートを飾るという、健やかな習慣。
(今日、自分のために、何を選びましたか?)
今日一日、
「自分のためだけに」何かを選びましたか。
忙しい毎日の中で、私たちはつい、自分のことを後回しにしてしまいます。
仕事のこと、家族のこと、日々変わっていく社会の出来事。
気がつけば、誰かのための時間ばかりが増えて、
「自分の心のための時間」は、いつの間にか遠くに置かれてしまうこともあります。
でも本来、アートとは
自分自身の心に静かに栄養を与えるためのものだと、私たちBlue Coverは考えています。
(自分を慈しむ、小さな「おまじない」)
世界的な医学誌 The Lancet が2025年に公開した、アートと健康の関係を紹介するフォト特集の中に、心に深く残るエピソードがあります。
それは、パキスタンの都市カラチにある「インダス病院」で行われたアート活動です。
がんの治療を受ける子どもたちのために、ヘナ(メヘンディ)を使い、頭部に花輪のような模様を描くワークショップが開かれました。
子どもたちは椅子に座り、
アーティストが細い線で、丁寧にヘナの模様を描いていきます。
花輪のような模様が、ゆっくりと頭の上に広がっていく。
病院の静かな病室に、その瞬間だけ、小さな祝福の時間が生まれます。
治療の過程で髪を失うこともある子どもたちにとって、
自分の身体を美しく彩るこの体験は、勇気や希望を象徴する時間となりました。
伝統的なボディアートであるヘナは、模様を描く行為そのものが心を落ち着かせる瞑想的な体験にも なり、子どもたちに創造的な喜びと、誰かとつながる安心感をもたらします。
アートは、どんな状況の中でも、
自分自身を励ますための小さな「おまじない」になり得るのです。
(アートと歩む、健やかな習慣:3つのヒント)
大きなキャンバスでなくても構いません。
日常の中で、自分を慈しむための「アートの習慣」を、今日から少しだけ始めてみませんか。
・「好き」を確認する時間
「この絵、いいな」と感じる一瞬は、
誰かの評価や流行とは関係なく、自分の本心とつながる大切な時間です。
それは、心の奥にある「好き」という感覚を確かめる、穏やかな問いかけでもあります。
・朝の30秒、アートを見る
忙しく動き出す前に、お気に入りの一枚を眺めてみてください。
たった30秒でも、その日の「心の調律」が整い、少しだけ背筋を伸ばして一日を始めることができるはずです。

・自分への「花束」として
誰かのためではなく、今の自分のためにアートを選ぶ。
それは、日頃頑張っている自分を優しく労り、大切に扱うという、小さな決意表明でもあります。
(おわりに)
アートを飾ることは、自分自身を大切にする「セルフケア」の始まりです。
ふと目に入る一枚のアートが、
あなたの一日を少しやさしくしてくれることがあります。
Blue Coverでは、
そんな時間にそっと寄り添う作品をご紹介しています。
冬の終わりが近づくこの季節、
あなたの暮らしの中に、
「自分のための一枚」を迎えてみませんか。
※出典
The Lancet. Arts and health: a global photography feature.
Published online September 23, 2025.
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(25)01918-X



