ランチ探偵 銀座裏まち ぶらり旅 (1) ~100年の町中華

ぶらり旅コンビの、探偵ネコペン氏と相棒ノッペン助手、ランチはいつも木挽町で!

昼少し前、朝の仕事を終え、ネコペン氏とノッペン助手が出かけた先は木挽町仲通り2丁目、いつもの町中華「萬福」さん。年季の入ったカウンターが変わらないもてなしの証しだ。

店奥にセピアカラーの「萬福」創業者の写真が見える。大正時代に屋台で開業、昭和4年にこの地に店を開いたという。まもなく100年にもなる銀座最古の中華店。変わらぬ店構えと味はいまも健在だ。入口脇に店のロゴ入りオリジナルTシャツが二枚吊るしてあり、「ユニクロ銀座店で販売中」と書かれてある。そう、普段遣いの店だが「レジェンド」なのだ。

ほどなくして、使い込まれたカウンターに、お待ちかねの大好物、ワンタン麺が到着した。

ほうれん草、鳴門、シナチク、店独自の三角卵焼き、厚めのチャーシューに、ワンタン数個、、サイズは小ぶりだが盛り付けが食欲をそそる。つるつるワンタンに、ほどよい細麺もスルスル入り、何よりどこか懐かしいこの味。後味もスッキリしていて全くもたれない。大正時代からメニューもレシピもほとんど変えていないそうだが通い始めてもう十何年だろうか、、いつ行っても変わらぬ味に大満足。それこそこの店の凄さの源なのだといつも教えられる。

ランチ探偵 銀座裏まち ぶらり旅 (1) ~100年の町中華 

ワンタンメン 920円

ランチ探偵 銀座裏まち ぶらり旅 (1) ~100年の町中華 

木挽町・銀座3丁目「萬福

ランチ探偵 銀座裏まち ぶらり旅 (1) ~100年の町中華 

昔ながらの「中華そば」820円

やさしく上品なスープが惜しく、最後は両手に捧げ持って飲み干すのが、また止められない。
ちょっとの罪悪感もすぐ消える。久しぶりの「萬福」、完食です!!。ごちそうさまでした。

店を出ると珍しいことに数名が並んでいて、外国人客二人連れも店内をのぞき込んでいた。

ランチ探偵 銀座裏まち ぶらり旅 (1) ~100年の町中華 

ごくごく近所に平均2時間半待ちで行列の絶えない中華店もあるけどね、そう言いながらネコペン探偵はもう歩き出している。
あわてて追い着いたノッペン君と食後のコーヒーへ。

こうして二人、今日も東銀座・木挽町界隈で〝ランチ旅、ぶらり裏まち旅〟を楽しんだ。

ランチ探偵 銀座裏まち ぶらり旅 (1) ~100年の町中華 

執筆者:弓土 一也(ゆみと いちや)
キャラクターイラスト(ネコペン、ノッペン):独楽里(Komari) 

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